川崎市宮崎台の歯医者「さとう歯科医院」は、治療終了後の患者様が長期的に口腔内の健康が保てるようにメインテナンスを行っています。問題の早期発見・早期治療を心がけています。
長期的に歯の健康を維持するために
~メインテナンス~
虫歯と歯周病になる原因の多くは、お口の中に残っている歯垢(細菌)です。そのため、せっかく治療を行ってもプラークコントロールができていないと再発するリスクが高まります。当院には、日本臨床歯周病学会の歯周病認定医とお口の健康を守るスペシャリストである歯科衛生士が在籍しています。患者様の口腔内環境や生活習慣を考慮したうえで、お一人おひとりに適したプラークコントロールをご提案しています。
歯の治療後、何も問題が起こらないとメインテナンスを途中で中断してしまう傾向があります。しかし自動車の整備と同じく、いつまでも健康でいるためには専門家によるメインテナンスが欠かせません。
虫歯と歯周病は慢性的に進行するため自覚症状が少なく、いつの間にか重症化している病気です。継続的にメインテナンスを受けておかないと、知らないうちに初期病変が進行してしまい、結果として治療に多くの時間を費やさねばならないことが良くあります。
また、最近の研究では、歯周ポケットのクリーニング後3ヶ月以上放置すると、ポケット内の細菌が強毒化(microbial shift)すると報告されています。したがって、健康な状態を維持するためにも3~6ヶ月を目安にクリーニングすることをお勧めしています。
アメリカの歯周病学会では、メインテナンスを「歯周病の治療の延長である」と位置づけています。当院では、歯周病予防のためにも来院ごとに精密な歯周ポケット検査を含めた総合的な検査とクリーニングを行っています。
メインテナンスで抜歯の3大原因を防ぐ
抜歯の3大原因は、歯周病(37.1%)・虫歯(29.2%)、歯根破折(17.8%)です。これらのリスクを少しでも抑えるためには、歯科医院でのメインテナンスが欠かせません。
虫歯の早期発見
初期虫歯は、主に見つけにくいコンタクト部位(歯と歯の間)にできること多く、肉眼ではある程度の大きさにならないと確認できません。そのため、レントゲン撮影が必要になります。エナメル質表面が虫歯菌の作る酸で溶け出すとレントゲン像で診断できるようになります。レントゲンではっきり確認できないような、さらに初期段階の虫歯であればプラークコントロールを徹底することで再石灰化を促し改善できることもあります。
また、初期虫歯の診断には問診も大切です。虫歯の初期は、疲れたときに甘い物でしみたり違和感が出たりすることがあり、診断に欠かせない重要なステップです。虫歯は、免疫力があれば神経に達する虫歯でも自覚症状があまり出ません。また、コンタクト部位の虫歯は、歯ブラシはが届かないため、放置すると神経まで達する大きな虫歯に進行することは珍しくありません。
歯周病の進行を止める
歯周病は、歯周ポケット内の歯周病源細菌による歯周ポケット内の炎症が原因のため、歯周病の進行を止めるには、歯周ポケット内の細菌の数を減らすことが重要です。歯の周りに付着するプラークや歯石は、細菌が作り出すもので、物理的に取り除く必要があります。
口腔内の細菌が増殖してプラークを形成しそれを放置すると、バイオフィルムと言う膜に覆われ、歯ブラシでは除去できなくなります。さらにプラークを放置すると唾液中のカルシウム分を取り込んで硬い歯石となり、歯科医院での機械的なクリーニングでないと除去できなくなります。苦手なブラッシング部位を確認することや、歯周病や虫歯のできやすい生活習慣を見直す意味でもメインテナンスがとても重要です。
歯根破折の早期発見
歯の根が折れてしまうことを「歯根破折」と言います。歯根破折は、過去に歯の神経を除去したことがある歯根(失活歯)に起こりやすくなります。失活歯がある場合は、経過観察時に注意深くクラック(小さいヒビ)や破折がないかを診査していきます。
歯根が破折しても気づかずに放置していると、そこから歯周病が進行して急速に歯槽骨が吸収してしまい、さらに放置すれば周りの歯に悪影響を及ぼすこともあります。歯根破折への効果的な対策は、早期発見・早期治療を行うことに尽きます。破折後すぐに治療を行えば、破折した歯根周囲の歯槽骨の破壊を止めることができます。抜歯後の骨を少しでも良好に保存できれば、その後のインプラント治療の難易度が低くなり患者様にとって優しい治療となります。義歯を作成する場合でも、抜歯後に骨が保存できればしっかり咬める義歯を作ることもできます。
早期発見・早期治療には特にメインテナンス時の歯周ポケット検査が欠かせません。当院では、治療を行った患者様の歯周組織を定期的に観察しています。このことが、お口の健康を維持するうえで大切だと考えています。
予防内容
メインテナンス
歯科治療全般において重要なのがメインテナンスです。虫歯などの治療は一度治療すれば済むように思われますが、それは一時的なものに過ぎません。治療後の入念なケアこそが、さらに健康な口腔内環境を実現し、患者様にとっても将来の負担を軽減することになるのです。
PMTC
自己流のブラッシングにはどうしても限界があります。自分ではすみずみまでキレイに磨いているつもりでも、どうしても磨き残しが生じ、歯にはプラークが付いてしまうものです。
このプラークを取り除くために、歯科医師や歯科衛生士が専門の器具を用いて徹底的に研磨、清掃を行うのがPMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)です。特に普段自分で磨くことが難しい歯と歯茎の溝や歯間を徹底的にクリーニングします。
TBI
トゥース・ブラッシング・インストラクションの略で、歯科医院で行うブラッシング指導のことを言います。ブラッシングの方法はいくつもあり、歯の場所やその人の歯並びなどによって使い分ける必要があります。
大人の患者様にもTBIを行いますが、一番大事なことは小さい頃に習慣付けることです。 小さい頃から正しいブラッシングを身に付けて、虫歯や歯周病にならない歯を作ることが生涯にわたって健康な歯を維持するポイントです。
- ご予約・お問い合わせ044-888-5233
- Webからのご予約Web診療予約