川崎市宮崎台の歯医者「さとう歯科医院」は、正確な虫歯治療をご提供しています。虫歯は多くの方が罹患する病気でありますが、治療しても再発しやすい傾向があります。
当院では、患者様が将来にわたり健康でいられるように、虫歯の根本的な原因を調べたうえでの治療を行っています。
虫歯は生活習慣が大きく影響している
虫歯は、ミュータンス菌の感染による感染症です。唾液を介して伝播していくため、乳歯が萌出し始める乳幼児期の家族内感染が多く、特に母子感染には注意が必要です。歯周病菌や虫歯菌などを含む口腔内細菌叢は、18才頃までに定着すると言われているため、特にこの年代までは、虫歯菌の餌となる糖質の多い間食には注意が必要です。
以前は、遺伝的なものと言われていた虫歯や歯周病は、現在では感染症であると言う事が分かっています。感染した虫歯菌の多さや歯周病菌の占める割合などで口腔内の環境は異なります。人それぞれ異なる細菌叢に合わせた生活習慣の改善が重要です。
初期虫歯は歯と歯が隣接する箇所に
発生しやすい
初期の虫歯は、歯と歯が隣接する箇所(隣接面)に発生することが多く、直視できない場所なので肉眼で発見するのは難しく、レントゲン診査で見つかることの多い虫歯です。初期の段階では自覚症状はほとんどありません。しかし虫歯が進行して神経に炎症が起き始めると、身体が疲れて免疫力が低下することで違和感がでたり、甘い物を食べたときにしみたりすることがあります。
隣接面の初期虫歯が一つ見つかると、他の箇所にも初期虫歯ができていることがあります。そのため、口腔内全体をレントゲン撮影をして確認することが重要です。
重度な虫歯「歯肉縁下カリエス」に伴う
歯周病に注意
歯肉縁下カリエスとは、歯肉辺縁より歯根尖方向に深く進行した虫歯を言います。
歯肉縁下の虫歯は、簡単に言うと歯周ポケット内面まで深く進行した虫歯です。放置しておくと歯周組織を壊してしまうので虫歯が原因の歯周病に移行してしまいます。
神経を取り除いた歯で補綴物(被せ物や詰め物)と歯肉の境目(歯肉辺縁)に見つかることが良くあります。神経がないので痛みを感じないため、知らないうちに虫歯が進行してしまい、放置すると抜歯に至ることも良くあります。
被せ物の場合は、全体を覆っていることで虫歯が見つけ難く、レントゲンでも被せ物の中は写らないので見逃される場合が多く注意が必要です。
歯肉縁下カリエスが原因で被せ物が脱離した症例の多くは、重度の虫歯に罹患しているため、歯周外科処置を行わず無理やり被せ物を装着するとブラッシングでも改善できない炎症を起こしてしまいます。
図aは、深い虫歯を歯周外科処置をしないで被せて数年経過した症例ですが図bのように被せ物を除去すると歯肉に重度の炎症が見られます。図cは、歯周外科後の歯肉の状態です。炎症の無い健康な歯肉に改善されています。
初診時の状態
神経を除去した歯の詰め物が脱落して来院されました。隣接面より2次的な虫歯が進行し内面から重度の虫歯に罹患していました。詰め物が取れた歯は、重度の虫歯でも痛みを感じないので、このように歯肉辺縁より深い虫歯になることがあります。
虫歯を除去すると、写真のように切り株のようになってしまいます。一般的に残根と言われる状態なので抜歯が適応ですが、部分矯正を応用し歯根を引っ張り出すことで改善できることがあります。このまま被せ物を装着すると、歯周炎を引き起こしてしまうこともあります。
部分矯正で歯根をゆっくり挺出させます。矯正には専用のゴムを使用します。
歯根の挺出後は歯周外科処置を行い、歯周環境を整備し健康な歯肉に改善してから補綴を行います。写真は、歯周外科処置後3~4ヶ月後の状態です。歯周外科を行ったことで歯肉縁下にあった歯根が縁上になり、健康な歯周組織に改善されています。
補綴治療終了時
初診時のレントゲンと比較すると、歯肉縁下カリエスが改善されたことが分かります。
重度の虫歯は、このように歯周外科を応用することで保存できる場合があります。しかし、必要な処置を行わないで重度の虫歯を治療すれば、歯の寿命を縮める結果となり、抜歯となればさらに複雑な治療が必要になります。再治療を繰り返さないためにも、理想的な治療計画の立案が重要です。
症例タイトル | 重度の虫歯 歯肉縁下カリエス |
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患者様のお悩み | 詰め物が取れた |
治療内容 | 部分矯正・歯周外科・補綴治療 |
年齢 | 20代 |
性別 | 男性 |
治療期間 | 20~24ヶ月 |
治療費 | 税込 ¥275,000~297,000 (税別 ¥250,000~270,000) |
治療で得られるメリット | 抜歯が適応な残根状態から保存可能な状態に改善できます。 |
治療する際に起こる リスク・副作用 |
部分矯正では、最低6ヶ月以上時間がかかる場合もあります。 必ず歯周外科を行わなくてはなりません。 神経が無い場合、長期的には、歯根破折のリスクがあります。 歯根の長さが短いと適応できないことがあります。 |
う蝕検知液を活用した取り残しのない
虫歯治療
当院では、虫歯を確実に取り除くために「う蝕検知液」を採用。細菌感染を起こしている部分を赤く染めてチェックしながら丁寧に処置を行います。検知液を使用することで、健康な歯質を削りすぎるリスクを減らすこともできます。
ルーペ(拡大鏡)を100%使用した
虫歯治療
歯科治療は非常に細かく暗い部分の処置が多いです。そこで当院では、精確性を高めるために4倍と6倍のルーペを症例によって使い分けて使用しています。当院では全ての治療においてルーペを使用しています。
ルーペを使用することで、取り除くべき虫歯を正確に除去することができます。また、虫歯を除去した後の詰め物が長持ちするように、細部まで確認しながら詰め物との境界線を綺麗に仕上げることができるのも大きなメリットです。
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